HACCP導入が始まり、2023年6月1日で4年目を迎えようとしています。飲食店・食品工場・スーパーマーケットなどの事業所は規模により大規模事業所と小規模事業所の2つに分類されるのが特徴ですが、大規模と小規模とはどのような違いがあるのか判断が難しい、このように考える人も多いといえましょう。仮に、従業員が30名の会社と50名の会社の2つだけを比較すると30名は小規模で50名は大規模になるけれども、大手企業がこれに加わるといずれも小規模事業所に相当します。HACCPは、小規模と規模が大きな事業所では取り組むべき内容そのものが異なるのが特徴で、大手企業と同じような内容の衛生管理を2人だけで商売している街中にある中華料理店で行うといっても無理が生じてしまうわけです。

HACCPは2つに分類されるのが特徴で、その一つは一般事業者・畜産業・食鳥処理場を対象にしている旧基準AのHACCPに基づく衛生管理(Codexの7原則に基づいた、食品など事業者自らが使用する原料や材料、製造方法などに応じた計画を立案してそれを運用しながら管理する)です。もう一つは、食料品の製造などに携わる従業員が50名未満の小規模事業者を対象にしているHACCPに沿った衛生管理旧基準B(各業界団体が作成した手引き書を参考にして簡略化された形で衛生管理を実施)で、これら2つに分類されます。なお、具体的な内容については厚生労働省の公式サイトに業種ごとの手引き書が公開されているのでこれから計画を立てるときなどサイトへのアクセスをおすすめします。

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