現代の温度計には、いくつかの種類のセンサーが使われています。最も一般的なものはサーミスターやRTDです。これらのセンサーはそれぞれ異なる原理に基づいて動作し、特定のアプリケーションに最適な測定範囲と精度を提供します。サーミスターは温度に応じて抵抗が変化するセンサーであり、一般的に高温や低温の測定に有効的です。
サーミスターは非常に正確で高速で応答するため、研究室や工業用や医療用途など幅広い分野で使用されています。RTDは抵抗値が温度に応じて変化するセンサーです。高い精度と、安定性を提供します。RTDは特に精度が重要な場合、例えば科学研究や制御システムなど高精度の測定が必要なときに活躍しているようです。
また、2つの異なる金属の接合部分で発生する熱電力を測定するセンサーも開発されています。非常に高温の測定に向いているのが特徴です。これらの温度計は医療や自動車、食品産業や航空宇宙産業などの幅広い分野で活躍しています。その他にもエネルギー生産や天文学、材料開発やプロセス制御などと活躍シーンは広がっているのです。
例えば医療分野ではサーミスターやRTDを使用して体温計や血圧計、呼気測定器や人工呼吸器などを製造しています。自動車産業ではエンジン温度やオイル温度、クーラント温度などを測定するためにサーミスターを使用しています。最新の温度計の進化はとどまることをしらず、その活躍の場も計り知れないといえるでしょう。